アルファスマート南国III
古くからある東西方向に伸びる国道195号線と新しくつくられた南北に走る「おなが通り」との交差点に面した敷地に建築されたマンション。
この場所は人や車が交差するだけでなく、新しいものと古いもの、南国市役所を中心とした旧市街地とロードサイドの店舗が交わる場所であり、あらゆるもの・あらゆる出来事が交差する場所でもあるため、新しいものと古いものを交差させることで、まだまだ変わりつつある南国市にふさわしい未来を志向したデザインを目指した。
約60mほどある東西方向は伝統模様である「雲」を現代的・抽象的に捉え直したデザインとした。また、モノトーンを基調とすることで視認性を高め、交通の要所にふさわしいスピード感のあるものとした。
両妻側は人々の生活に欠かすことのできなかった木をイメージさせることで、親近感を持つことのできる外観を目指した。
水平性と垂直性・伝統と現代・モノトーンと木質調という本来であれば交わることのない要素を交差させることで、この場所のもつ特性を読み取り、新しいこの場所の特性をつくり出し、未来を目指す建築を実現させた。