土佐ビル

敷地は高知駅へ向かう国道32号線と高知城から東に伸びる追手筋との交差点のほど近くに位置している。前面道路は人・車・路面電車等が行き交う場所である。

ここでは「粒が大きい」と表現される高知の光と、風の動きを建築によって可視化するデザインをめざした。ファサードのスクリーンは自然の風の流れによって複雑に動き、光を反射させる。 人が感じることが出来ない微風、天候や季節の変化、あるいは車・路面電車による空気の動きにもスクリーンは繊細に反応する。

自然環境だけでなく、人の活動からも影響を受けながら常にファサードは動き続ける。日々異なるその表情は、まちに彩りを与える風景の一部となっている。