アルファスマート朝倉

高知市西部の住宅地である朝倉という地域は、小さな住宅が密集し、遠くに山、近くには田んぼや畑・小川など、まだ多くの自然が残る環境である。

このような場所につくられるマンションは計画規模に関わらず、周辺からは突出したボリュームとなってしまう。こうした環境に対応するため「小さなものたちの集まり」をキーワードとした。

低層住宅を中心とした町並みでは建築はどの向きからも視認性が高く、どこかの方向を正面にする、というよりは、全ての方向を正面とする、ということが必要となる。

ここではチョコレート色のショートマリオンを、統一したデザインコードとして全ての方向に展開している。表も裏もなく、どの方向から見ても統一されたデザインの外観とすることにより、地域の環境になじむ印象的なデザインを実現することができた。