空き家改修プロポーザルにおけるリノベーション案
(高知県大月町空き家対策総合支援事業設計)
ひとつの敷地内にある8号・9号の歴史をひもとき、その履歴を辿りながら、この家がかつて持っていた良さを取り戻しながら、現代の住宅として必要な機能を付加した上で快適な住まいとすることを目指した。
ふたつの家は小さな集落の中で歴史を刻み、その時代ごとにより良くするための工夫が行われてきたと考えられるが、家の中は暗く長い時間放置された結果、家の傷みもあり大変な状況となっていた。
それぞれの家が、距離を持つことによって生み出された余白が8号住宅には南からの光を、9号住宅には爽やかな風を室内にもたらすと同時に、その場所に新しくウッドデッキを作ることで、コミュニケーションの場も創造した。
建築当初の家が持っていた良さを取り戻し、それらを活かしながら現代に生きる豊かな生活の受け皿としての住まいを提案となった。